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文春新書『英語学習の極意』著者サイト

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美術館・画廊メモ 9

平成23年4月2日から5月21日の美術日誌。日付の新しい順に記録してあります。(画廊展は2~3件に1件の割合で、これはというもののみ記録しました。)
各項冒頭の6桁の数字は日付です
(例: 220108 = 平成22年1月8日)。 展覧会名にリンクが張ってあるものは、ぼくのブログ本篇の関連記事へ飛びます。
このひとつ前の 平成23年2月24日~4月1日の美術日誌 は、美術館・画廊メモ 8 にあります。
このひとつ後の 平成23年5月22日 (ぼくの52歳の誕生日) ~7月5日の美術日誌 は、美術館・画廊メモ 10 にあります。


230521 特別展 寫樂 @ 東京国立博物館 平成館
(太く華麗にデビューして、1年も経たずにふつうのしょぼい版画にされて終わるのだけど…。寫樂プロジェクトチーム、だったのじゃないかな。
40日ほどの展示期間だけど、ほとんどの作品は展示替えなし。フランスや米国、ドイツ、英国、ベルギーなどから同じ作品の別バージョンまで確保した。寫樂の全貌が見られる。
本館の常設展では、菱川師宣の肉筆浮世絵 「見返り美人図」 も。歌麿の 「山姥と金太郎」 の5連作も好き。狩野一信の 「五百羅漢図」 から5枚展示あり。)


230520 eros/thanatos 生と死の幻想 @ Bunkamura Gallery (道玄坂二丁目)
(六本木の Shonandai MY Gallery で4月にお会いした真条彩華さんと大友暢子(ようこ)さんの作品が3点ずつ、入口すぐのところに。多賀 新さんの鉛筆画のうち、女性ふたりを描いたものに再会、とても惹かれる。おカネが許せば買うのですがね。)

230520 丸尾康弘木彫展 @ ギャラリー広岡美術 (神田駿河台三丁目)
(静かなときを呉れるフィギュア。)

230519 水元正也展 青ざめた白い鳥 @ ヴァニラ画廊 (銀座六丁目)
(鉛筆画の実力は認めますが、素材の悪趣味は極めつけでねぇ。唇を指でゆがませ歯茎を見せる、嘔吐する、などなど。悪趣味の頂点としてメモしました。)

230519 浜田富貴(ふき)展 ―なりたち― @ ギャラリーなつか (銀座五丁目)
(植物の断層を抽象化しエッチング。実力を感じましたが、ぼくはちょっと苦手。富貴さんは快活な女性です。)

230519 朴永大展 @ ギャラリー志門 (銀座六丁目)
(松渓 朴永大さんの筆致は雄渾にして、さわやか。荒く梳きなおした韓紙は、もとの紙に書かれた漢文がそのまま残っているかのような演出をほどこし、味わい深い。)

230518 フレンチ・ウィンドウ展 ― デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線 @ 森美術館
(いまひとつ、乗らなかった…。大震災の影響で20点ほどの作品を出し渋られたのも影響したか? Saa^dane Afif さんの Te^te de mort は、天井の市松模様が床に転がる球に反射して観る者の網膜に髑髏として像を結ぶという絶妙作。ニコラ・ムーランさんの、この世にない建造物写真は、平壌の巨大ホテル廃墟を土漠に配した作に注目。
番外篇、田口行弘(ゆきひろ)さんの、板や畳を六本木ヒルズ近辺に縦横に這わせるコマ撮り実写アニメには感服するのみ。)


230518 篠原 愛 展 「ゆりかごから墓場まで」 @ Gallery MoMo Roppongi (六本木六丁目)
(少女のメタモルフォーゼを描く鬼才。とにかく時間をかけて描くそうです。現代アートなりの過剰な意匠を排して、すなおに少女そのものだけを描いても十分に、篠原 愛 の少女になると思うんですが。手すさびの漫画的ドローイングも、いいス。)

230518 大平 弘 展 @ ギャルリー東京ユマニテ (京橋二丁目)
(本を読む鹿人間…。でも、フィギュアを厚い本の上に立たせたのはいただけないな。本を踏んじゃダメだよ。檜の木彫。昭和36年生まれ、大阪藝大デザイン卒。)

230517 ナメ川コーイチ展 ―Humor Box― 「ラストオーダー」 @ ギャラリー新居(にい) (銀座六丁目)
(ひとコマギャグ漫画を木工でカラフルな 3D アートにした。オモテとウラで違う絵にしてあるのなど、中国の刺繍工藝みたいだね。)

230517 梅野 亮(まこと)展 ―それぞれの想い― @ ギャラリー上田 (銀座六丁目)
(段ボールもうまく使ったコラージュ。傷。孔。かすれ。人物の配し方がいい。)

230516 藤井勘介繪画展 @ 松屋銀座7階画廊 (銀座三丁目)
(筍に猿。しびれる筆致。昭和22年丹波市生まれ。勘介の 「介」 は、土偏つき。

230516 花の庭 米田文(よねだ・ぶん)展 @ 銀座松屋7階 遊びのギャラリー (銀座三丁目)
(カラフルで、こんな楽しい茶碗、見たことないよ。オブジェもかわいい遊び心いっぱい。昭和50年石川県生まれ、東京藝大卒、金沢卯辰山工藝公房修了。)

230516 河合 悟 展 「メンヘラと厨二病」 @ Gallery Q (銀座一丁目)
(才能もあるし、いいシュール作品描いてるのに、作家本人のあまりに卑下した口ぶりが残念。自信をもって歩んでほしい。)

230516 小柳仁志展 @ Gallery b. TOKYO (京橋三丁目)
(水平線を描く。線と色彩の微妙なゆがみを、見る者の目が無意識に補正しようとして、その無意識行為によって絵に惹きつけられてしまうという、不思議な作品群。どうも作家本人もその効果に気がついていないようだ。)

230516 竹内秀美 版画展 中庭 ―Courtyard― @ T-BOX (八重洲二丁目)
(壁面いっぱいの豊かな植物の茂りの大作は、ぜひ展示会で賞をとってほしいのですが、サイズが大きすぎて出品できない……と、ご本人。木版と銅版画の対極的な世界をどちらも自分のものにしている、すごい人。昭和61年青森県生まれ、筑波大版画卒後、イタリアの Il Bisonte で専門家コース修了、現在 筑波大博士2年。)

230516 富田 淳(あつし) ―ないしょ話― @ ギャラリーゴトウ (銀座一丁目)
(どこまでもこちらを見つめてくれる女の子のあどけなさ。)

230516 TaikoMatsuo_Layered @ ポーラ ミュージアム アネックス (銀座一丁目)
(彩色切り絵から黒い切り紙を外したような…と形容しましょうか。くっきりした色づかい。ポーラの会場はいつも、いい雰囲気ですねぇ。)

230514 デザイン・フェスタ Vol. 33 @ 東京ビッグサイト
(ライブペインティングが出来ていくのを、時を置いてさまよい眺めるのがおもしろかった。)

230512 三原 伸(しん)展 @ あかね画廊 (銀座四丁目)
(いったんは家業の医者となるも、美術を諦めきれずウィーンに留学し画家となる。きっぱりした人生に感銘を受けます。フクロウの幻想画三連作が気に入りました。)

230512 Nature Dreams 2 藤本かずみ展 @ Gallery 銀座一丁目
(カラフルなグラデーション。DM葉書を見て、てっきり陶器かと思っていたら、色糸を巻いた針金で造形し、布で肉付けした作品群でした。)

230512 浅見哲一/森本秀樹/古田恵美子 ―帰りたい風景― @ ギャラリーゴトウ (銀座一丁目)
(朦朧としたビジョンが朦朧のままくっきりと輪郭をとっていく。)

230512 宮間夕子 個展 @ Gallery 銀座フォレスト (銀座一丁目)
(女性の顔がうまい。広末涼子似の横顔の1枚に惹かれました。武蔵野美大油絵4年生。)

230512 さんぽてん @ Gallery Q (銀座一丁目)
(多摩美日本画平成16年卒の4人展。奥山久美子さんの佑氏有刺鉄線メルヘン。棘もかわいく見える。)

230512 島紀行IV 武井好之展 @ 柴田悦子画廊 (銀座一丁目)
(昨年も拝見した沖縄の超鳥瞰色祭。今年はパネルをずらりと横につないだ大作も。)

230511 根本寛子 「木こりの残した一本の木」 @ Megumi Ogita Gallery (銀座二丁目)
(オブジェとともにある幻想を絵に。昭和56年生まれ、東京藝大油画 院修了。)

230511 毘堂 「i-con」 @ Megumi Ogita Gallery (銀座二丁目)
(山口毘堂(びどう)さんは小川玄洞さんに師事した能面師。面打ちの技そのままに、モナリザやフェルメールの真珠の耳飾の少女、長谷川等伯の猿まで、面にしてしまった。面白く、深い。)

230510 福島保典展 @ Gallery Tsubaki (京橋三丁目)
(つり革をもつ男と女がしばしばモチーフに。ふくよかな油画。)

230509 西中千人展 夢と光を届けるガラス @ 日本橋高島屋6階美術画廊
(さまざまな色ガラスを継いで作った、遊園地のように楽しい花器、名づけて「呼継」。)

230509 加藤 委(つぶさ)展 ―サンカクノココロ― @ 日本橋高島屋6階美術画廊
(真白な磁土でつくるシャープな線と、豊かに垂れる淡いマリンブルーの釉薬の透明感。)

230509 第12回美人塔 ~日本画の世界~ @ art space kimura ASK? (京橋三丁目)
(女子美日本画修了の4人展。昨年 作品を買わせていただいた義村京子さんにお会いしました。銀河宇宙と眼がことしのテーマのようです。)

230509 村上佳苗展 @ 木之庄企畫+Gallery Bar 156 (銀座一丁目)
(愛媛県大三島の出身のひと。モチーフの蜜柑山や蜜柑の花は、本物だ。小さなクッションのようなオブジェが絵に見えるが、これは祭礼の獅子のたてがみを飾る「たすけ猿(ざる)」。題材がしっかり地に足つけている。)

230509 メアリー・ブレア(Mary Blair) 人生の選択、母のしごと。 @ 銀座三越8階催物会場 (銀座四丁目)
(平成21年の東京都現代美術館での大回顧展を見そびれたので、今回は見たいと思っていた。「小さな世界」 は昭和39年のニューヨーク万博のアトラクションだったんですね。)

230509 瀬戸 照(あきら)細密画展 @ スパンアートギャラリー (銀座二丁目)
(竹の子が生まれる地下茎を描いた絵が面白かった。)

230508 第85回 「国展」 @ 国立新美術館
(どうも国展は ぼくの趣味と合わないようです。ノレませんでした。川越ゆりえさんのオブジェ群「嫉妬心の標本」がよかったです。)

230508 アーティスト・ファイル2011 ― 現代の作家たち @ 国立新美術館
(日本人4名、外国人4名の新鮮な現代アート展。
Kristin Baker さんの、適度に具象が残る鮮烈な抽象画がいいです。松江泰治さんの精密な遠景写真も醍醐! 岩熊力也(りきや)さんの垂れ色の饗宴は、ときどきいいのがあったな。いちばん面白かったのは、上海生まれ31歳のふたり組「鳥頭」が撮ったナマの上海の写真群。)


230506 齋藤正臣写真展 越南挽歌 ~Vietnam Elegy~ @ Gallery Bar 26日の月 (高田馬場二丁目)
(静かな客層の小さなバーでした。ネット検索したら、チャーミングなオーナーの 杉 明日香さんご自身も写真家。オリジナル・カクテルの「月の誘惑」をいただきました。高田馬場を大いに見直しました。)

230506 Claudia Ahlering: The Internal Organs @ Hiromart Gallery Tokyo (文京区関口一丁目)
(INAX ギャラリーで手にした DM 葉書にひかれて初めて来た。開廊から1年間ずっと海外アーティストの作品を紹介しながら、画廊のカラーを作ってきた。オーナーの西山博美さんの志とセンスの高さ。ドイツ人クラウディア・アーラリングさんの水彩画も発想が留まることをしらない。翌5月7日、彼女の画集を見ながら、やはり作品が欲しくなった。ビスマルク型のジョッキにメカニカルな部品をラップさせた 「ビスマルク (Bismarck)」 と、日本髪のような女性のからだに新芽で青い樹をラップさせた 「芽(Knopse)」 を買うことに決め、ニシヤマさんへ電話した。Tridek ses mil enoj + kvardek kvin mil enoj.)

230506 生誕100年 岡本太郎展 @ 東京国立近代美術館
(午後半休をとって行きました。岡本さん36歳のときの作品 「夜」 が、ぼくの好みです。)

230506 ―生誕130年― ピカソとその仲間たち展 @ 丸善・丸の内本店4Fギャラリー (丸の内一丁目)
(ピカソやシャガールの版画展。)

230506 みそら個展 「夢うつつ」 @ Gallery 銀座フォレスト (銀座一丁目)
(みそらさんは、常盤貴子さんの若いときみたいなルックスで、大阪ことば。淡い彩色のペン画の幻想画は、それぞれに訴えるものがあって、才能を感じます。美大も出ておらず独学。すごいです。人魚姫を描いた 「歌声」 は絵葉書だけだったけど、人魚の表情がいい。今回の個展はオリジナルは販売せずでしたが、ぜひ作品を買いたい作家でした。)

230506 おの ゆいこ個展 @ Gallery 銀座フォレスト・ミニ (銀座一丁目)
(奔放な色彩の連歌。みそらさんと同じく大阪の出身です。)

230506 キュート! 展 @ ミレージャ・ギャラリー (銀座一丁目)
(イラスト7人展。shiho さんの油絵の少女画が、構図はシンプルながら色彩構成がよく、心に残りました。)

230502 全然こわくない展 @ Gallery Q (銀座一丁目)
(多摩美油画の学部生4人展。大村雪乃さんは、自分をお目メぱっちりモードでプリクラして、それをA4判プリントし、本格油画に仕上げたり。かと思うとネクラ作品も描いてたりして、おもしろい人だ。宮下幸菜さんは、絵具で色彩展開した自家製色紙で大胆な貼り絵。元気が出るね。)

230502 日本画三人展 田島周吾・諸星美喜(もろほし・みき)・兼 未希恵(かね・みきえ) @ 鈴木美術画廊 (銀座一丁目)
(田島周吾さんの擬インカ・擬シナのオモシロ擬古竜宮画が、ええなぁ!)

230502 大橋文男展 しっぽをだいてねむるように まぶたをだいてねむる @ INAX ギャラリー (京橋三丁目)
(ほとんどイヤらしさの寸前までシャイな作家の映像作品。)

230502 東日本大震災支援金創出チャリティー展 できることだけ展II 立ち上がることのお手伝い @ T-BOX (八重洲二丁目)
(初日の昼休みに行ったら、作品が続々と搬入されている途中で、画廊オーナーの高橋盛夫さんと助っ人の二人の女性たちも張り切っていた。大島尚子さんの小品 「ご一緒に」 を購入(tri mil kvincent enoj)。大平真己(おおだいら・まき)さんの片口も購入(mil enoj)。)

230501 第29回 明日をひらく絵画 上野の森美術館大賞展 @ 上野の森美術館
(大賞の瀬島 匠さん 「Runner 塔 ―La Tour―」 は、作品になすりつけたナマの物質に頼りすぎていて、ぼく的にはルール違反なんだなぁ。小川 浩さん 「Horizon」 をぼくは推す: 大平原を無人無車の操車場にした。個展で注目していた作家さんも何人か: 大坂秩加(ちか)さん 「幕開きでございます」、神山 玄さん 「タソガレ」、新井コー児さん 「今夜はクリスマス?」。ほか、とぼけた味わいがよかったのが、石川由子(よしこ)さん 「ある町の一日」、石丸秀夫さん 「かどや食堂」。)

230501 MOT コレクション展 第4期 @ 東京都現代美術館
(圧巻は、邱黯雄(きゅう・あんゆう)さんの社会風刺アニメ作品 「新山海経(せんがいきょう)1」。平成18年の上海ビエンナーレで発表されたもの。)

230501 田窪恭治展 @ 東京都現代美術館
(琴平山の再生計画。金刀比羅宮新茶所 「神椿」。社会という容器そのものをキャンバスにできる藝術家って、カッコいいよね。)

230501 MOT アニュアル 2011 Nearest Faraway 世界の深さのはかり方 @ 東京都現代美術館
(池内晶子さんが絹糸で編んだ中空の巣。八木良太さんの音源テープの毬 (磁気ヘッドでグリグリと読み取り音響発散…)。言うなれば、これらは素材。これをどう料理するかが、来年以降の課題だね。)

230429 野田英夫遺作展 ― 漂白と望郷の画家 @ ときの忘れもの (南青山三丁目)
(1908年に日系移民の家に生まれ、30歳で夭折。ペンが紡ぐ表情の深さにゾクッとさせられた。)

230429 外田千賀(ちか)+福本雪乃展 @ デザイン フェスタ ギャラリー 原宿 East 102 (神宮前三丁目)
(お二人とも Gallery 銀座フォレストで昨年お会いした作家。外田千賀さんは、ぼくのディーヴァ。注文していた自画像ができあがった。「すべてためして知り尽くしたい」。そのジグレープリントを2枚購入 (@ kvin mil enoj)。レスビアンのリトグラフ 「レッスン」 も購入 (dek mil enoj)。)

230428 ユマニテコレクション ― 若手作家を中心に @ ギャラリー・ユマニテ (京橋二丁目)
(8人展。うち、富田菜摘さんの新作、平成浮世絵シリーズ4点は、作家一流のスクラップ素材でつくる木目込みふうのレリーフ。彼女のつくる陸亀とイグアナのメタル・コラージュも早速売れてたね。)

230427 渡辺おさむ展 Re japan @ 銀座三越8階ギャラリー (銀座四丁目)
(ケーキやスウィーツの精巧な模造技術で、ケーキの仏様や庭園までつくる。驚嘆。でも、アートには もうひと味ほしいんだなぁ。)

230427 熊澤桂子展 新種と増殖ガラスの変形にんじんによるインスタレーション @ Galerie SOL (銀座六丁目)
(ガラス造形作家が、畑に棄てられている変形ニンジンのおもしろさに気がつき、実物を畑で集めてガラスで模造した。人参色や草色。光を与え、鏡で囲うと兵馬俑を見ているようだ。)

230427 橋本礼奈(れいな)展 @ あかね画廊 (銀座四丁目)
(ふたつの具象を重ねて生まれる幻想。大作は、複数の視点をわざと混在させ、絵の微妙なゆがみでくらりとさせる。武蔵野美大油絵卒。ファイルを見せてもらったが、1994年ごろの美少女の絵が好きだな。)

230425 林 茂樹(しげき)展 Accelerated Ceramics @ 日本橋高島屋美術画廊X 
(吉祥坊やがレオタードを着て未来バイクに伏せ乗りしてる。原型制作→石膏型制作→鋳込み→焼成。昭和47年土岐市生まれ。)

230425 森 麻美(まみ)展 @ Gallery 銀座フォレスト・ミニ (銀座一丁目)
(ざらざら加工した紙に丹念な水彩画。昨年は心にとどく星空を見せてくれたが、今回はメルヘンな動物たち。八王子の林で見たという可憐なハクビシンの絵は背後の樹間に冥界をも感じさせた。)

230425 清野 融(せいの・ゆう)展 @ 小野画廊II (銀座一丁目)
(耳のような渦が様々に妖変する。立体作品の下絵を、箔と着色と擦れで連続壁画の味わいに高めた。昭和44年横浜生まれ、東京藝大卒。)

230425 エンク・デ・クラマー (Enk de Kramer) 展 @ Oギャラリー (銀座一丁目)
(版画なのに一点もの。Oギャラリーで毎年会えるベルギーの作家の、これは、つぶやきだね。)

230424 増田有美(ゆみ)展 @ Shonandai MY Gallery (六本木七丁目)
(やや硬質の色鉛筆で描く。色刷りアクアチントとでも言おうか。ヒヤシンスの水栽培瓶に白蛇が隠れていたり、折り紙の蝶が舞ったりの隠し味。福島県でも今回の大震災でもろに被害をうけた地域で頑張っている若い作家だ。)

230423 「現代のドガ」 ロバート・ハインデル (Robert Heindel) 展 平和への祈り 人間讃歌 @ 代官山ヒルサイドフォーラム (渋谷区猿楽町)
(バレーダンサーの美に心が潤う。力強いパステル画のようなタッチの油画が多いのもドガである。今回も The Obsession Gallery の押野明子さんが親切に解説をしてくださった。)

230423 山田郁予(いくよ)展 「絶対、一生、金輪際」 @ ミヅマ・アクション (上目黒一丁目)
(しゅばシュバした作品へ、光の当て方に凝る作家。自演の DVD を見てると、新妻聖子さんみたいなキュートなひとです。昭和58年生まれ、武蔵野美大院油絵修了。)

230422 軌跡 ―15年目の春展― @ 柴田悦子画廊 (銀座一丁目)
(オールスター展です。阿部清子さんの初期作品など興味深い。安彦文平(あびこ・ふみひら)さんの静物画、森京子さんのどこかシュールな 「なわとび」。)

230421 シマヅヨウ彫刻展 根 年輪プレイ Vol. 4 土の中の内緒の話 @ Gallery b. Tokyo (京橋三丁目)
(入り組んだ木の根を掘り出して、年輪に沿って彫り込むことで、木の動脈・静脈を浮き立たす。)

230421 李華英展 @ K's Gallery (銀座一丁目)
(紅と黒。手の表情にメッセージをこめる。李華英さんは中国・吉林省延吉の出身だが、日本語も達者。中国語と朝鮮語ですこしだけ話した。)

230421 Group Exhibition 中村亮一、佐藤修康(のぶやす)、Melissa Steckbauer, Erik Filban @ Gallery 156 (銀座一丁目)
(中村亮一さんの大作 「Japan」 があまりにも津波被災地の情景と重なってしまった。地に散乱するゴミ・瓦礫を片付けるガスマスクの男たち。よりによって地面に舟が2艘。じつは一昨年から構想して今年2月に完成していたという。舟は救いの象徴のつもりで描いたのに、東日本大震災そのままの情景になってしまったと。)

230420 マリー・アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン (Vigee Le Brun) 華麗なる宮廷を描いた女性画家たち @ 三菱一号館美術館 (丸の内二丁目)
(ヴィジェ・ルブランの自画像が生き生きとして美しく、いつまでも見ていたい爽やかさ。同時代の女性画家作品の展示も多数あり、ヴィジェの活躍を支えた時代背景もわかる展覧会。Marie-Gabrielle Capet の自画像も溌溂として薄絹のショールの描き込みも心憎い。フランス王妃 Marie Leszczynska の支那室を飾った支那風景風俗画 La partie de majong と La lecon de musique が面白かった。)

230420 長野順子 銅版画展 @ T-BOX (八重洲二丁目)
(長野さんは昨年、ボローニャの絵本原画展入選、トルコでの国際蔵書票会議でも入選、チェコで個展開催と、ますます国際的な活躍ぶりです。)

230420 壱岐紀仁(いき・のりひと)写真展 新作 「sleeping water」 @ 和田画廊 (八重洲二丁目)
(特別な和紙にプリントした少女の写真は、そのままハイパーリアリズムの日本画になっている。みごと。作家は、名前のとおり壱岐国の出身。)

230420 内平俊浩(うちひら・としひろ)展 @ ギャラリーなつか (銀座五丁目)
(等身大の若い女性の木彫群。よく言えば荒削り、悪くいえば雑な感じだが、木彫と目と目を合わせてみるとパワーが飛び込んでくる。)

230420 仙石(せんごく)裕美 個展 @ Niche Gallery (銀座三丁目)
(ふたりの体はカーテンにゆるく巻かれて、ボディラインも曖昧だ。見えているのは女の片足と男の片足。床に3枚の花びら。大作 「きみの沈黙に僕はすべてを聞き取った」。ぼくの脳がひとりでに謎解きを楽しんでいる。いっぽう「スターライト・トーキョー」 は、東京の端正な繁華夜景を背景に笑うサングラスと黒衣の女。何とも粋だ。仙石さんは武蔵野美大院からフランス国立高等美術学校へ留学。目もとが上戸 彩ちゃんですね。)

230419 ワタベカズ展 @ 靖山(せいざん)画廊 (銀座五丁目)
(世界の裏側を描くワタベカズ作品とは3度目の出会い。羅針盤で見て、三越特選会では作家とお話しし、特製名刺もいただきました。さて、今回は油画と並んで立体作品が登場。平面と立体が共鳴増幅してゾクゾクする個展でした。)

230419 小村希史(こむら・まれふみ)展 @ Megumi Ogita Gallery (銀座二丁目)
(痛々しきホモ・サピエンスの顔面、油画。……そう、じつは我々の日常の肌こそ膨大な傷の集積ではないか…。ノスタルジックな彩色素描もセンス好し。)

230418 豊田美讃子(とよだ・みさこ)展 @ Oギャラリー (銀座一丁目)
(藤の花をとおして朝の光を描く。あるいは雨とともに降る光を描く。いまここに生きている印象派。)

230418 羽浦めぐみ展 ―Isolated Island― @ OギャラリーUP・S (銀座一丁目)
(コラージュを版につかう 「コラグラフ」 という手法で、名も知れぬほどの島のかたちをアクセントとして色の冒険。うち、朱の1枚は、浪打ちまでが刷りに出て絶品で、よほど買いたかったが我慢。)

230418 今井充俊(みつとし)展 @ 日動画廊 (銀座五丁目)
(花と鍵と女性と。モノの取り合わせにメッセージが隠されているのに違いないが。DM葉書の 「ときの景」 は、だまし絵。昭和32年生まれ。)

230418 多賀 新(たが・しん)銅版画 鉛筆画展 @ 養清堂画廊 (銀座五丁目)
(タイ王国の妖艶な仏画を現代日本の感覚に昇華したような、と形容しようか。魅惑の精緻な鉛筆画の最高峰だ。)

230417 第88回 春陽展 @ 国立新美術館
(版画の部に石川真衣さんの作品があると案内をいただいて。油画・版画の清新な作品が多く、これから毎年来るつもり。
春陽会賞は、田中英生(ひでお)さんの 「助走」 「安息」。数少ないハイパーリアリズム作品 (しかも題材は非現実) の勝利。奨励賞作品の松原津恵子さん 「gate むこうがわ」 「gate 木と石のかげ」 は、朝の光のなかにいるような色彩の広がりが爽やか。)


230416 小野さおり展 「ギフト」 @ Gallery MoMo Ryogoku (墨田区亀沢一丁目)
(昨年、シェル美術賞展でグランプリをとった作品がいかにも暗すぎて見えたのだが、明るい MoMo Ryogoku で見ると、シェル展のときより好く見える。作家は意外にも、はきはきとしてさわやかな人だった。)

230416 日本民族美術の力1 「鼓動」 @ 羽黒洞 (湯島四丁目)
(前から うかがいたかった羽黒洞さん。すてきな4人展だった。あざやかな幻想画の大島哲以(てつい)さん。木を刻むような描線の生井巌(なまい・いわお)さん。木彫の佐々木誠さん。幽冥画の山本萌美さん。)

230415 NOVOL Art Exhibition: Three Sounds @ ギャラリー・トリニティ (赤坂九丁目)
(ジャズ・ミュージシャンを描く油画。同じくジャズ界を描き続ける斉藤次也さんとの交流が生まれればいいなと思いながら、ノボルさんにぼくは斉藤次也さんのことを話した。昭和54年岐阜県生まれ。)

230415 南舘麻美子(みなみだて・まみこ)展 ―おにもつ― @ Shonandai MY Gallery (六本木七丁目)
(いやしの猫キャラ。技法は、木版凹版メディウム剥がし摺り + メディウムの裏からの彩色。版画というより日常幻想タブロー。)

230414 A Room With a View @ Niche Gallery (銀座三丁目)
(6人展。米国 Kelly McRaven さんの室内風景油画は、抑えた色調で一見さらりと描いてあるが、飽きない。)

230414 重野克明 「ローズワールド・色付」 @ Showcase/Megumi Ogita Gallery (銀座五丁目)
(夢に出てきそうなイマージュ。鬼才・重野克明さんのモノクロ世界を前に日本橋高島屋 X画廊で見たが、今回は薔薇色と葉緑に華やぐ。)

230414 吉岡正人展 @ アトリエスズキ (銀座五丁目)
(中世空間。静かに憂う聖女のテンペラ・油彩画。華麗な額装もあわせ、うつくしい。アトリエスズキは初めて来訪。)

230413 開館記念特別展 @ ホキ美術館 (千葉市緑区あすみが丘東)
(ぜったい行かねばと楽しみにしていたコレクション。午後休暇を取って行った。作品群は期待を上回ったが、施設に問題あり。(1) ギャラリー1、片側は絵の下が大きく窓になっていて、そこから照り返しの光が突き上げてくる。(2) 総じて音が響く。喫茶店の談笑や皿の音がギャラリーに響き渡るほど。(3)ギャラリー8、個々の作品説明録音をスピーカーで流す非常識。(4) 入り口ロビーにトイレがない。改善提案を美術館オーナーへ一筆したためるつもり。)

230412 没後25年 牧野邦夫展 ―未発表初期作品、貴重な絶筆など― @ 永井画廊 (銀座四丁目)
(心底、魅せられた。牧野邦夫画集をぜひ刊行してもらえないだろうか。異界の風来坊たちが隅にうごめく、うつくしき幻想画はユーモラスで活力までいただける気がする。自画像は、市村正親さんに似ているね。画廊オーナーによれば、牧野邦夫さんの画集は大昔に750部の限定版が出されたきりだという。会場に展覧会図録があったが、それを繰ってみただけでイマージュの豊饒に圧倒された。)

230412 斉藤次也作品展 Jazz Collection @ ギャラリー日比谷 (有楽町一丁目)
(斉藤次也作品は、Joe Pass と Bill Evans を持っているが、3枚目を買ってしまった。サックス奏者の Zoot Sims だ。次也さんの秘法が生むゆらぎと奥行き感に、またしてもはまった。次也さんは拙著を読んでくれており、ほめてくださった。Prezo: tridek ok mil enoj, pagota che ricevo.)

230412 市川美鶴(みつる)個展 @ Gallery 銀座フォレスト (銀座一丁目)
(美鶴さんは女性です。魅惑の女性画。トリックアートの手法を用いたり、塗り重ねた絵具を引っ掻いて描線を楽しませたり。旺盛なサービス精神と豊かな美感覚で、現代の需要に確実にこたえる作家だ。)

230412 蜜世界の窓 展 @ Gallery 銀座一丁目 (銀座一丁目)
(幻想画8人展。ぼくのストライクゾーン。加藤大介さんのペン画 「階段」 に惹かれた。床に脱ぎ捨てられた子供靴、ベッドから窓に身を乗り出す縞々の幼虫。
小冊子・国際幻想藝術協会 (IFAA) 画集 平成21年版を購入。繰り返し眺めたい絵でいっぱいだ。)


230411 赤嶺 学 陶藝展 「自転車」 @ T-BOX (八重洲二丁目)
(手びねりの陶のボディに真鍮の車輪。1台1台、型も色も異なる、作家の自転車愛。車番を入れる瞬間がまた、いいんだろうな。)

230411 荒井裕太郎 彫刻展 @ アートスペース羅針盤 (京橋三丁目)
(巨大な折り紙のような鉄板の藝術品。焼きを入れた鉄の表面の変色と、塗料彩色との交錯がおもしろい。)

230411 黒川 徹(とおる)展 ―銀黒陶 有機体の幾何学― @ INAX ガレリアセラミカ (京橋三丁目)
(銀黒陶にはメタリックなキレがある。それでいて、原始の いのち の幻視を迫る。)

230411 英(はなぶさ)ゆう展 ―祖を辿る旅― @ INAX ギャラリー (京橋三丁目)
(ポーラミュージアム・アネックスで、英ゆう作品を見たばかり。INAX G では、直截にタイの祭礼美を描いた作品を見せてくれた。)

230411 赤嶺 学 陶藝展 「自転車」 @ T-BOX (八重洲二丁目)
(手びねりの陶のボディに真鍮の車輪。1台1台、型も色も異なる、作家の自転車愛。車番を入れる瞬間がまた、いいんだろうな。)

230410 南桂子生誕100年記念展 きのう小鳥にきいたこと ―谷川俊太郎、蜂飼耳、文月悠光、三詩人の詩とともに― @ ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション (日本橋蛎殻町一丁目)
(もともと1月8日~3月21日の会期だったが、3月12日から閉館となったため、かわりに今日から4月末まで記念展を延長してくれた。南桂子作品に出会えてよかった。帝国ホテル全室に南桂子作品を飾ったというのも納得できる。)

230409 ボストン美術館浮世絵名品展 錦絵の黄金時代 清長、歌麿、写楽 @ 山種美術館 (広尾三丁目)
(フレッシュな浮世絵版画の数々。浮世絵のバリエーションに、またまた目を見張った。歌麿の 「金魚」 など数々の作品で、貴重なイキのいい紫色を見た。約140点を展示替えなしで見せてくれていて、ありがたかった。日曜午後で、たいへんな混雑ぶりだったが、午後4時を過ぎると人が減ってきて存分に鑑賞できた。)

230409 白金アートコンプレックス合同展覧会 「シャッフル」 @ 児玉画廊 + Nanzuka Underground + 山本現代 + London Gallery + 新素材研究所 (白金三丁目)
(山下裕二さんのキュレーションによる古美術・現代美術の渾然一体展。これって、無料で見ちゃって申し訳なし。)

230409 関 智生(ともお) Real/Red vol.2 @ Tokio Out of Place (南麻布四丁目)
(4月3日にスパイラルガーデンで何作か小品を拝見し、こちらの画廊に大作もあると聞いて参上した。係の女性が、近くの白金アートコンプレックスのことを教えてくれた。)

230409 渡抜 亮(わたぬき・りょう) ―表層 color― @ ギャラリー須知 (日本橋茅場町二丁目)
(はげしくぼくの好みの写実女性画です。このまま一緒に堕ちてしまってもいい…。でも、彼女には しあわせになってほしいな。
もとい! 渡抜さんは昭和56年大分県生まれ、多摩美油画卒。今回の個展に8日に来られた石黒賢一郎さんも褒めておられたと。女性画は、百万円台の大作も含め個展2日目にして完売状態。)


230408 中川雅登展 @ 柴田悦子画廊 (銀座一丁目)
(植物のいのちの華麗。自宅に600鉢の草花を育てておられて、そのいのちと日々対話するから描ける絵なのでしょう。昭和43年生まれ、愛知県立藝大日本画卒。)

230407 Solo Exhibition H・K “Whisper of Life” @ 木之庄企畫 + Gallery 156 (銀座一丁目)
(武蔵野美大油画出身のクリハラ・ヒロミチさん。魅惑の薄紅で描く女性の吐息。透けて見える青い紋様が、透明感を引き立てます。)

230406 野村千夏 木版画展 「 -a- と -b- 」 @ 銀座ギャラリー女子美 (銀座四丁目)
(おしゃれ。適度に抽象、適度に具象。留学先の巴里の空気でしょうか。昭和50年生まれ、女子美卒、多摩美版画修了。)

230406 日野之彦 ― 春の人 @ 第一生命 南ギャラリー (有楽町一丁目)
(いい作品ではあるのですが、はっきり言ってギョロ眼に食傷。これだけの力量があれば、もっと新境地を開いて うならせてほしいな。次の新展開に期待。)

230405 ベッティナ ランス写真展 HEROINES @ シャネル・ネクサスホール (銀座三丁目)
(人間の存在そのものの美しさ。そして女性という存在の幸運。かなうなら、いつまでも眺めていたい写真展だった。)

230404 大倉ひとみ 小品展 Helter Skelters 「しっちゃかめっちゃか」 という名の建物 @ Cafe Nomad (根津二丁目)
(ヘルタースケルター って、移動遊園地にある組立式の大型螺旋滑り台なんだって。それを様々に描いて、極上のタロットカードの楽しさ。そこに浅草凌雲閣を描いた1枚をちゃっかり滑り込ませる遊び心もすてきだ。個展最終日で作家も来ておられてラッキーだった。ファイルを拝見すると、魂を奪われそうになるノスタルジックな建物画あり。)

230404 リトグラフ4人展 石井知栄 × 石川真衣 × 金田ももこ × 津田貴嗣 @ ギャラリー・リスティ青山 (南青山二丁目)
(多摩美版画を今春卒業の4人。なかでも石川真衣さんは作品がキュートで、大学で見たとき DM 葉書をお願いしてたら、案内をくれたのです。
芳名帳に4人の作品それぞれに批評を書いていたら、石川真衣さんが彼氏を連れて登場です。はげしくキュートな人でした。小柄な真衣ちゃんに、文字メッセージを作品に描き込みすぎないほうがいいと言ったら、ちょっと涙目になって 「ジャンルとしてはポスターを意識してるんです。院に上がるので、これから絵画性を強めた作品を作っていきたい」 と。いい作品ができたら きっと買うからね! あ、彼氏と思ったのは、真衣ちゃんの弟です。)


230404 渡辺遮莫次郎(さもじろう)展 @ T-BOX (八重洲二丁目)
(DM 葉書は佛画のタッチでしたが、じつはかわいい人魚の白骨化した姿だった…。こ、ここまで描くか?! と賛嘆の嵐の おとぼけシュール。なかでも 「嘆きの鮫女魚(さめこ)」 が絶品で、画集を買ってしまったよ。)

230403 「観る」「買う」「コレクションする」 ための、あたりまえのアートフェア 行商 ~ ギャラリー・サーカス @ スパイラルガーデン (青山五丁目)
(22の画廊が参加のイベント。参加画廊数を4つほど減らして、もう少しゆったりしてほしかったですね。
unseal contemporary のブースで玉野大介さんの作品を見た。絵のなかで起こる、意表をつく出来事そのもので見せる絵だ。Bravo!
大阪 Tezukayama Gallery の上原浩子さんのオブジェ 「引力」 の美しき圧倒感。
名古屋の万(よろず)画廊のオーナー、伊藤 愛さんがチャーミングな方でした。もし東京にあったら、毎週通うのに…。万画廊で4月後半開催の中山知洋個展も、ちょっととぼけたファンタジーで、ぼくはこういうの好きだなぁ。
大阪 Gallery Zero の坂井淑恵(よしえ)さんの絵もすてき。大雑把に描いているように見えて、色づかいの包容力は天性の才能だ。
そして、Tokio Out of Place の関 智生(ともお)さんの Real/Red シリーズ。赤のみで山や緑を記号化して写し取る。これは同時開催の個展も見せてもらわねば! ⇒ということで4月9日に画廊にうかがいました。)


230403 第30回 損保ジャパン美術財団 選抜奨励展 @ 損保ジャパン東郷青児美術館 (西新宿一丁目)
(初めてこの選抜奨励展に来た。選りすぐりの作品群で、激しく満足した。しかし今回の全64点から選ばれた損保ジャパン美術賞1点、秀作賞3点の審査結果には大いに疑問を感じた。よりによって 「改善の余地あり」 とコメントしたくなる4作品だった。わたしなりの審査結果をブログ本篇に書いた。)


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